小さくて、大きな違い





傷付けられて砕けてしまうような魂ではない
それは承知している

だが傷付かぬなどということはない
彼女の心は、日々誰よりも傷付いているだろう

自分が

彼女の安全ではなく
安寧を望んでいるのだと
気付いたのはいつだったか

情に脆いのと
情に厚いのとが
違うと思い出したのはいつだったか

非情であることと
非情になれることは
違うと気付いたのはいつだったか


望んでもいいはずだ

すでに、自分が交わした約束は
ひとつではない



どうか幸せに



別れが彼女を苦しめるなら
生きるためにあがいてみせよう

たとえどんなに無様でも

自分を見失っても
彼女が道を指し示してくれるだろう

いつまでも

どこまでも





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何となく思いつきました。

(下巻が出てみたらこんな生やさしいもんではなかったわけですが(笑))

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